【とある施主のお勉強】断熱の重要性について – いえづくりログ11

ご訪問ありがとうございます。
本記事の内容は2020年の夏の出来事です。
前回まで
ハウスメーカーやYoutube、
いろいろなところで情報集め。
でも行き当たったのは、
「誰が言ってることが本当?」
ということでした。
それを判断できるよう、
ふたりは勉強を始めます。
今回は断熱に関するお話で、
参考にした動画を紹介していきます!
いえづくりログ
「はい、では今日のところ始めていきます。」
というのがこのころの口癖。
松尾設計室さまの動画開始の一言です笑
発表を開始する一言。
私も学生の時から、
自分の発表を始めるときは、
「はい!」パンッ
と言って始めます。
みなさんはそういうスイッチみたいな一言ありますか?
– 断熱・Q値・Ua値
今回は、
“断熱”に関する動画を紹介しながら、
考えたこと・感じたことを
お伝えできればと思ってます。
が、その前に、
本記事や動画で出てくる
キーワードをいくつか紹介します。
このあたりのキーワードを
わたしたちは一条工務店で聞いたので、
これで勉強した!というのが特にありませんでした。
このあたりの話は、
ググればいくらでも出てきます。
– 断熱性とは
熱の通しにくさ、のことです。
特に住宅に関する断熱性とは、
外気温がどれだけ室温に影響を与えにくいか、を表します。
要するに、
家の外の寒さ・暑さが、
家の中にどれくらい伝わりにくいか?
家の中の暖かさ・涼しさが、
家の外にどれくらい失われていくか?
を表す指標です。
で、Youtubeやブログで
断熱性の話が出てくるとき、
断熱性を数値化した指標として、
Q値やUa値という言葉が出てきます。
– Q値とは
熱損失係数を表し、
家の中から外へどれだけ熱が失われるか?を表します。
ですので、
Q値は小さいほど良い!
ということになります。
単位は”W/㎡K”で、
Wはエネルギー、
㎡は敷地面積、
Kは温度です。
単なる数字遊びですが、
例えばQ = 2 [W/㎡K]の家で、
外気温が8℃、室温が20℃、
家の延床面積が100㎡だとすると、
家の中から失われる熱Eは、
E = 2 × 100 × 12 = 1200 W
となります。
(Q値 × 延床面積 × 内外気温差)
この状況だと、
1200Wの熱源で部屋を暖め続けないと
室温をキープできないということになります。
春や秋の過ごしやすい季節は、
家の中も外も20℃、
みたいな状態なので、
内外気温差が0℃となります。
ですので、
E = 2 × 100 × 0 = 0W
となり、
家の中から熱が失われないので、
暖房も冷房も要らない!
というのは直感的にイメージできるかと思います。
– Ua値とは
外皮平均熱貫流率を表し、
Q値同様、
家の中から外へどれだけ熱が失われるか?を表します。
ですので、
Ua値は小さいほど良い!
ということになります。
単位は”W/㎡K”で、
Wはエネルギー、
㎡は外皮面積、
Kは温度です。
…
その説明さっきも聞いたわー、
Q値もUa値も一緒やん。
と初めて見る方は思うと思います。
単位も一緒ですし。
ポイントはどの面積に着目するか、
ということです。
Q値は延床面積(下図の緑部分)、
Ua値は外皮面積(下図の青部分)、
それぞれの面積あたりの熱損失を表します。

– G1/G2/G3
あとはUa値によってグレード分けがあります。
これは、HEAT20で決められているもので、
横浜在住だと6地域なので、
Ua値0.56以下だとG1グレード、
Ua値0.46以下だとG2グレード、
となってます。
さらにこの上に、
Ua値0.26以下だとG3グレード、
というのもあるようです。
また、Q値によってグレード分けする、
“Q1住宅”というキーワードもあります。
こちらはQ値が1を切るというところから、
どれだけ断熱性能が高いかを、
Level1 – 4で示すようです。
– ここまでのまとめ
断熱性とは、
家の中の熱の失われにくさの表現方法で、
Q値・Ua値という数値で表現される。
Q値もUa値も面積あたりの熱損失のことで、
違いは延床面積あたりの熱損失か、
外皮面積あたりの熱損失かということ。
で、最近は
Ua値で語られることが多いようです。
特にG1/G2/G3といったグレードは、
たびたび動画やブログで紹介されてるので、
…まあ慣れます。
– 今回勉強した動画
さて、
本記事で出てくる用語説明を終えたところで本題です。
“断熱”に関して勉強した中で、
一番おまちゃんが「なるほど」
となった動画はコチラ。
いや、あれだけ言っておいて、
松尾設計室さまの動画じゃないんかい!
ってな感じで恐縮です…。
この動画を見ると、
断熱性・Ua値がどれだけ重要か、
というのがよくわかります。
こちらで言っておられるのは、
・今メジャーになっているUa値
・平均寿命がのびていること
・電気代の推移について
の3点です。
ちなみにこちらの動画の方は、
(詳しくは把握していないのですが…)
アールデザイン株式会社や
ウェルネストホームの今泉さん。
いろいろと動画を見ている中で、
めちゃ数字とグラフを使う方です。
(なのでぼーっとは見れない)
詳しい内容は動画を見てください。
以下は断熱に関して考えたこと・思ったことです。
– 人生100年、健康に。
家を建てるのであれば、
10年20年ではなく、
50年60年は住んでいたい。
その間、健康に!快適に!
暮らしていきたいものです。
以前の記事でも書きましたが、
お家の中の温度ムラを抑えることは、
健康に暮らすうえで重要です。
そう、ヒートショックですね。
若いうちは大丈夫かもしれませんが、
急激な温度変化によって血圧が急激に変化して…パーン
ってやつです。
まあそうでなくても、
廊下に出たらめっちゃさむい…とか、
夏場2階が暑すぎる…とか、
避けられるなら避けたいじゃないですか。
– 同じお金を出すなら…
さらにもう1点。
50年暮らすお家、
せっかくなら50年の総コストを考えたい。
Ua値を小さくしようとすると、
その分初期建築コストが高くなる。
でも
高断熱なお家は光熱費が安い。
長期的なスパンで考えると、
高断熱なお家のほうが有利、
というのがいろいろな動画で言われていることです。
G2以上くらいを目指すと、
30年くらいで総コストが逆転!
という意見が多そうです。
多くの人はその30年間、
住宅ローンと光熱費を毎月毎月払うわけです。
片方の人は、
住宅ローンは安いけど、
光熱費が高い。
もう片方の人は、
住宅ローンは高いけど、
光熱費が安い。
しかも家が高断熱だから、
快適に暮らせる可能性が高い。
どうせ30年のコストが同じなら、
良いお家で快適に暮らしたい!
もちろん、
予算は人それぞれだし、
Ua値だけがすべてではないです。
実際の家の設計・間取り、
どんな風に生活するか、
いろんな条件に左右されると思います。
(パッシブとか気密とかも。)
– 目指す断熱性
最終的に腹落ちした考え方は、
(やみくもに)高断熱な家を建てよう!
ではなく、
30年以上のスパンで
全館空調が有利になる
G2レベル以上の家を建てたい!
ということでした。
こういう動画内で説明されてることって、
あくまでモデルケースに基づいた、
一時近似的な計算モデルだろうし、
人によって実際のコストは違うと思います。
それこそ暑がり/寒がりの違いでも、
光熱費って違いそうですもんね。
(年中Tシャツおじさん最強説)
あくまで紙の上の計算上の話でしょ?
理論値と実測値は違うかもしれません。
でも断熱の話に限らず、
こういった理論値、計算上の値を
知っておくことって重要だと思います。
だってそれを知らないと、
何が妥当なのか?判断できません。
ここが自分たちの根拠になると考えました。
– いえづくりのコンセプト
というわけで、
勉強をするうちに、
あるいは一条工務店に行った時から、
わたしたちの家づくりのコンセプトの一つは
高断熱な家を建てる!
でした。
Ua値で言うと0.46くらいは目指したい。
予算が許す範囲でより高断熱にしたい。
とはいえ、
絶対にG3じゃないとダメ!
とは思いませんでした。
予算的な問題で、
上を見だすとキリがない…。
というのもありますが、
こういった性能の話って、
突き詰めると、世界中同じ家でいいじゃん…ってなるのかなと思います。
人類はみな、
どこに置いても快適な最強の箱の中で暮らすのだ!
というのもなんだか味気ない。
断熱だけではなく、
そこに暮らす人たちの個性、
その土地が持つ特徴、
その町の雰囲気、
いろいろな要素が掛け合わさって…
という考え方が好きなわたしたちでした。
それぞれの人に合ったいえづくり、
その情報整理や共感ができるようなブログを作りたいなぁ。
と言ったところで本日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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